中央区荒戸地区には、南は大濠公園から北は荒津山(西公園)までを中心に商店が散在しています。
8月1日は、恒例の西日本大濠花火大会!!
大濠公園を北へ、荒戸から西公園をぶらり散策しませんか?

かつて医学、博物学の分野で優れた著作を残した貝原益軒が住居を持っていたことでも知られており、文化と歴史が融合した街として栄えてきました。
花見の名所として有名な西公園。光雲神社をはじめ、福岡の歴史をしのばせる場所のひとつでもあります。商都博多と対照的に、武士の町福岡の名残の強い場所です。
西公園入口交差点から、ぐんぐん道を上って行くと、「光雲神社」の鳥居が見えてきます。

これから先の坂道も、木陰になって気持ちいいです。
(真夏はさすがに暑いです。帽子など忘れずに・・・)

階段下までくると、お馴染みの桜の名所。この階段を上って行くと光雲神社(てるもじんじゃ)があります。

この神社には、黒田如水公と黒田長政公の霊が祭ってあります。如水、長政両公は、有名な民謡「黒田節」に歌われる黒田武士の育ての親であり、また「福岡」の名付け親でもあります。
光雲神社という名前は、両公の法名からそれぞれ一字ずつを取ってつけられました。
黒田勘解由次官孝高(如水)法名:龍光院殿
黒田筑前守長政 法名:興雲院殿
この神社は、如水・長政両公の子孫、黒田継高公が6代藩主になったとき、舞鶴城内(現平和台)本丸天主台の下に造られました。
<継高公は、友泉亭を作った藩主でもあります>
明治4年(1871年)廃藩置県の際、黒田家が東京に移転されることに決まると、歴代藩主の恩恵を慕うあまりに旧藩民有志が当時11代藩主であった長溥公に懇願し、許可を得て同8月、小烏吉祥院(現在の警固神社の近く)に神社を移しました。
そして、明治40年(1907年)に、現在地・福岡市中央区西公園に遷座奉祀されました。

光雲神社は現在地に移転して来年で100周年を迎えます。
(光雲神社御縁起による)
※昭和20年の空襲で焼け落ち、昭和41年に再建されました。
さあ、ここでお参りです。
拝殿でお賽銭をあげると、なんと鶴の声が聞こえます。

鶴の声に託して幸運を祈願してください、との立て札も。
☆「天井の謡鶴」

拝殿の天井に描かれた、めでたい雌雄の丹頂鶴の画。
舞鶴の地名に因んで、木原信画伯により描かれたものです。
☆後ろを向いた狛犬

光雲神社は、福岡筑前の守護神といわれ、後ろを向いた狛犬も広く福岡筑前を見守っています。
☆「幸運の鈴」

光雲神社では、“光雲”(こううん)と“幸運”をかけて『幸運の鈴』を販売しています。(@600円)
この幸運の鈴には、こんな由来も・・・
関ヶ原の戦いに先陣を承った黒田勢が、連日の雨で増水した合渡川(岐阜県)を渡るとき、長政公の乗馬が足を滑らせ転落。柳の枝に水牛の兜の緒がかかり幸運にも難を逃れ、天下分け目の戦いに勝利をあげ、福岡筑前の初代藩主となりました。
◆西公園物語◆
昔々、万葉の時代には、歌に「荒津の崎」と詠まれた場所です。
荒津山眼下の一帯は、奈良から平安にかけて、鴻臚館(現・平和台)につながる官港として大いに栄え、以後、大陸交流や貿易の要所となっていきました。
江戸時代になると、この荒津山に黒田藩2代目藩主・黒田忠之公が「東照宮」を建立されました。
しかし明治維新の後、東照宮は他に移され、この地が荒れ放題に・・・。
それを忍びなく思った地元の有志たちが公園にすることを計画し、明治14年(1881年)に「荒津山公園」として開園されました。
サクラをはじめツツジ、モミジなどが植樹され、明治33年(1900年)、「西公園」との名称になり、福岡を代表する公園になりました。

(西公園の創園にまつわるお話が書かれている碑)
平成の世、お花見を楽しめるのも、明治の人々と、それ以降この公園を守ってきた多くの人々のお陰です。
公園内には、歴史上の人物の銅像があります。
☆「母里但馬守太兵衛友信」像

(1556年?―1615年)
黒田25騎の一人で、大盃のお酒を飲み干し、福島正則公が太閤秀吉より賜った「名槍日本号」を持ち帰ったことで有名です。「黒田節」として黒田武士の勇猛さが歌い継がれています。
この「名槍日本号」は、福岡市博物館で現物を見ることができます。私も1度見たことあります。
※同じ銅像、皆さんどこかで見たことありませんか?博多駅前にもありますよね。また、槍と大盃の姿は博多人形の題材としても有名です。
☆「平野国臣」像

(1828年―1864年)
福岡藩士として生まれ、脱藩後、勤皇の志士となった平野国臣の像です。脱藩後は京都などに潜伏し、討幕運動に身を捧げ、最後は但馬国の生野で挙兵するも敗れ、斬首されました。享年37歳。
像を囲む木々は桜です。桜の季節はまた見事でしょう。(商工会議所ニュース4月号の表紙にも描かれました)
戦前の西公園には平野国臣、吉岡友愛、加藤司書の三体の像が建っていました。いずれも空襲で破壊され、戦後、平野国臣像だけが再建されました。

今回訪れたのは桜の季節ではありませんが、新緑から葉桜になる季節も爽やかでいいものです。
西公園からは、博多湾を眺めることができます。天気のいい日は志賀島まで見渡せます。

(福岡都市高速にかかる「荒津大橋」。ダイナミックな景色です)

(博多湾全体を望みます。昔はどんな景色だったんでしょう)

(西公園から見下ろす荒戸地区)
荒戸には、福岡藩の歴史、地誌をはじめ医学、博物学の分野ですぐれた著作を残した貝原益軒が40歳を過ぎてから住んでいました。85歳で亡くなるまでここに住んでおり、その間に『黒田家譜』、『黒田家臣伝』、『筑前国続風土記』などの労作を著しました。
この他、医学や博物学の大著、『大和本草』(やまとほんぞう)や『養生訓』(ようじょうくん)なども有名です。
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この地にお店を構えて45年の「味処たかき」の店主高木芳松さんは、平成8年から「西公園商工連盟」の会長を務めています。

「我等西公園商工連盟は、発足以来おかげさまで57年余りになりました。南は大濠公園、北に西公園(荒津山)を控え、南北を結ぶ道路を通称「西公園参道」と称し、この通りを中心に商業発展を目指して参りました。平成の世になり、我が荒戸界隈は見る見るうちにマンション街になってしまいました。

我等商工連盟は1本の線が途切れ途切れになり、点と点になり始めたのを、今一度太い強固な線にすべく理事及び商店主の方々が頑張って今日まできております」
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☆ボリュームたっぷりの定食(さんま、さば)ならここ!
『味処 たかき』

常連さんで賑わうこの店のお薦めは「さんま定食」と「さば定食」。
さかな、ごはん、味噌汁、漬物のほかに小鉢が2品ついて、さんま定食は650円、さば定食は600円と非常にお得です。

TEL/092-771-6520
所在地/中央区荒戸2-1-25(地図)
営業時間/(昼)11:30―13:00、(夜)17:30―23:00
店休日/日曜・祭日
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☆やわらかくてひきがあるパンならこの店!
『La Brioche ラブリオッシュ』

イタリアで修行した店主が、イタリアの田舎の店をテーマに天然酵母のパンを中心に、素材にこだわったパンをつくっています。1日に何回も焼いているので、作りたてで、やわらかくひきのあるパンをいただけるのが嬉しい!

TEL/092-751-4628
所在地/中央区荒戸2-1-19(地図)
営業時間/7:30―20:30
店休日/年中無休
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☆博多湾を眺めながらゆったりランチタイムはいかが?
『日本料理 鵜来見亭』

1936年創業の鵜来見亭は池田光さんで4代目。
季節にあった新鮮な食材が並ぶミニ懐石料理は、週替わり御膳1,050円とリーズナブル。冬は、野菜や魚、鶏肉の入った運来鍋(うぐなべ)が好評。西公園から見渡す景色を眺めながらゆったりとしたランチタイムはいかがですか? ※2名様から要予約。

TEL/092-751-2308
所在地/中央区西公園13-4(地図)
営業時間/(昼)11:30―15:00 (夜)17:00―22:00
店休日/火曜日ほか(電話でご確認ください)
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☆あなたにあったオリジナルを作ります。
『オリジナルニット 美和』

今では少なくなった手編みや機会編みでオリジナルオーダーニットの製造や、ニット専門のお直しを行っております。仕事の上で大切な協力者は、家庭が優先という年配の女性方です。昔から編み続けてきた手編みや機械編みの技術を最大限に生かして頂いているおかげで、30年以上仕事を続けることが出来ました。

TEL/092-751-3390
所在地/福岡市中央区荒戸3-4-78ロマネスク西公園第3(地図)
営業時間/10:00―18:00
店休日/日・祭日
(福岡商工会議所ニュース平成18年7月号「わが街聞きある記」の記事をもとに構成しています)

コメント (1)
感謝!
西公園、荒戸界隈を取り上げていただき有難うございます。私は、会社がこの近くにあり30年近くこの界隈の変遷を見てきました。マンションが増えて随分変わりましたが、まだまだ古さも残ってますよ。
光雲神社は100年周年に向け黒田の殿様の神社として恥ずかしくないように整備をすすめていて、皆様の浄財を広く集めていますが、まだまだ足りません。現在の福岡の基礎を作った殿様です。この場を借りて申し訳ありませんが、皆様のご協力をお願いします。
今回は西公園に光を当てていただきありがとうございました。
Posted by: ゲスト | 2006年08月01日 10:53
日時: : 2006年08月01日 10:53