唐津街道にある高取焼味楽窯で2006年12月9日(土)、10日(日)と恒例の窯開きが行われました。今回は開窯四百周年ということで、福岡市教育委員会ともタイアップした事業の最終。多くのお客様で賑いました。
お邪魔した12月9日(土)は、あいにくの小雨模様。少ないのかしら、と思いながらお邪魔すると、そんな心配は無用。どこもかしこも、お買い得になっている器をあ~でもないこ~でもないといいながら選ぶお客様でいっぱいでした。
今回は炭火のいろり(これも高取焼でした!)のあるお部屋で抹茶のふるまい(無料)もあり、ふだん入れないない作業場でお抹茶をいただきました。
外のぜんざい売り場で選んだ高取焼の器にぜんざいをいれていただき、抹茶をいただく。ぜんざいの甘さと抹茶の苦さがほどよくあわさり、いろりの暖かさも加わり、穏やかな幸せなひと時を過ごさせていただきました。
第1会場になっていた資料館の2Fにあがると、さすが黒田藩御用窯といわれるほどの名器が展示されていました。私の目をひいたのがこれ。先代の十四代味楽(現:又生)が50年以上試行錯誤を重ねた釉薬をかけた「金花紋釉茶碗」です。
時は十三代弥太郎味楽の代、福岡市東区にある黒田藩ゆかりの崇福寺の住職から、このお寺に三腕しか残っていない天目形の数茶碗存続のため、新たに製作を依頼されました。この茶碗はおそらくは当時、黒田藩より寄贈されたもので、窯変により偶然に出来た名作ではないかといわれています。その後、半世紀をかけ再現への研究を重ね、使命は十四代へと継承され、現在に至ってます。
黄釉をかけ1,280度の高温で焼いて窯変になったこの「金花紋釉茶碗」は、黒地に金の花文の結晶が散り、しっとりとした落ち着きの中に華やかではないけれど品のある様で、目が吸い寄せられました。OLのわたしには手がでない値段がついていましたが、本当に素敵な抹茶椀でした。
昔は登り窯だったので、年間にそう何度もやけなかったそうですが、現在は手軽に焼けるようになったので、先代いわく、「まだまだ研究中。」とのこと。
来年はさらにいい色の釉薬をみせてくださることと思います。
第2・3会場では、ふだん使いの器がたくさん展示販売されていました。お正月につかえそうなぐい呑みや菓子鉢、お皿類、花器が手頃な値段で手に入れられるということで、選ぶ目が真剣。みなさん、お気に入りの品物が買えたのでしょうか。
(高取伝統釉薬(黄、白、黒、緑青、銅化)を使った5彩色のぐい呑み。)
今回は開窯四百周年ということで、からくじなしの福引もあり、いつもとは違ったお楽しみも。チャレンジさせていただきましたが、残念ながら白玉が。それでもお菓子をいただけたので、ラッキー!
また、十五代味楽作の四百周年記念の抹茶椀が2万円で販売されていました。
興味を示される方も多く、展示前はひとだかりができていました。
高取焼というと、高価なイメージもあり日頃は近寄り難いのですが、こういう気楽な行事に出掛けて、目の保養をしながら親しんで身近に感じていくのもオススメです。
