おせちの祝い肴といえば、数の子、田作り、そしてツヤツヤと輝く黒豆。新年を健康でまめに暮らせるようにという願いを込めていただきます。
が、買った黒豆はあんなにふっくらなのに、自分で煮るとシワシワ。目じりのチリメンジワのよう。不健康っぽい~。これは豆が違うのではないか?!ということで、今回は年末でお忙しい上野商店さんにお邪魔しました。

(看板が年季を物語っています)
福岡市西部の旧唐津街道沿いの西新中西商店街にある創業50年の上野商店のごりょんさん、日高和子さんにお話をうかがいました。
こちらは丹波産の黒豆を福岡で一番最初に販売したお店だそうです。


(当然ですが、お店の中は豆、まめ、マメ!)
取材中も次から次にお客さんがアドバイスを求めて、遠くから買いに来られていました。「やっぱり豆はここじゃないとねぇ」とのこと。さすが専門家、こちらのお店はただ売ればいいではなく、いろいろな豆料理のアドバイスをしてくださいます。そこが魅力のひとつなのでしょう。

(お客さんに丁寧にアドバイス)
丹波の黒豆は丹波産や前原産などがあるそうですが、こちらは丹波産。本物を扱っているお店は少ないそうです。白い粉をふいていて見た目は同じですが、食べてみると違いは歴然。土や水の違いだそうです。昨年は台風の影響で不作だったそうですが、今年は良いできだそうです。
黒豆は一年のうち70%がこの時期に売れるそうです。

(同じ黒豆でも、何種類もあります)
やはりこの時期に聞かれることが多いのか、前もって店内には黒豆の煮方が貼ってありました。このレシピは料理研究家の故土井勝先生が、中村学園大学に講師としてこられたときに教えてくださったレシピだそうです。それをメモって、と。

今回の取材用に黒豆をまず購入。取材用なのでたくさんはいらないと思ったわたし。「100グラムってどれくらいですか?」と質問すると、横にいた89歳のおばあちゃん、「そんなこともわからんけん嫁に行かれんとよ」と笑いながら鋭い一言。『なぜわかったの~』とショックを隠しきれず。。。
気を取り直して。100グラムだとあまりに少ないので、とりあえず今回は200グラムで挑戦することにしました。

それではチャレンジです。

(きれいに洗った黒豆。水に浮くものははずします)

(黒豆を、砂糖、しょうゆ、重曹、ガーゼにくるんだ古釘を入れたたっぷりの熱湯につけて一晩置きます。そのまま6時間、フツフツと煮ます)
古釘をいれることで、黒くてツヤがでるそうなんです。

(あまーい匂いがしてきました。いい感じです)
途中、水分が少なくなってきたら、煮汁に黒豆がつかるように熱湯をさします。

(6時間グツグツと煮たものです)

(一晩そのまま置いたものです)
いかがでしょう。ツヤツヤおいしそうな黒豆が出来ました。
黒豆100グラムはわからなくても、嫁にいけるでしょうか?コツがわかれば意外と簡単。みなさんもチャレンジしてみて下さい。これでおせちはバッチリ!新年を健康に過ごせるといいですね。
上野商店さん、年末のお忙しいときにご協力ありがとうございました。
『上野商店』(西新中西商店街)
福岡市早良区西新5丁目2-40 (地図)
TEL (092)821-2625
営業時間:9:00~18:30
定休日:不定休
