みなさんは「博多水無月」をご存知ですか?
実はこれ、福岡市和菓子組合に所属する26業者で構成する「新福岡・博多の和菓子開発研究会」の活動の中から生まれた商品なのです。博多の街に初夏の訪れを告げるこのお菓子は、「わらび粉、小豆を主原料とし、笹で巻く」という以外は一切の決まりごとはなく、冷菓あり、生菓子ありと自由にそのお店の味や形を表現しています。

以前このブログでご紹介した『和菓子処たがわ』さんも確かこのイベントに参加されていたはず・・・。
そう思い、出かけてみると
「ちょうど試作品を作るところなんですよ。明日、来られませんか?」と嬉しいお誘い。
「ぜひ伺います!」という訳で、またまた突撃取材決定!
(本当にいつもありがとうございます)
「今年はすごいですよ!ブルーベリーを使って、カップに入れてお出しします。」
えっ? ブルーベリー?? カップ???
私が描いていた「博多水無月」のイメージからは想像もつかないコメントが帰ってきました。
===これは明日が楽しみだ===
お店を訪ねたのは翌日の夕方4時過ぎ。
ひと段落ついた時間帯と思いきや、店頭に並んだ数々の和菓子を物色するお客様の対応で剛史さんは大忙し。
作業場では、お父様が黙々と餡子を作っていらっしゃいました。
そこで待つこと十数分。
「お待たせしました、さぁ作りましょう!」
いよいよ作業開始です。
【まず、ワラビ餅を作ります】
わらび粉にくず粉と砂糖を加えよく混ぜ合わせます。

くず粉を加えることによって生地がやわらかくなり、保湿性も出て来るのだとか。
<いろいろ工夫されているんですね>
「せっかく手にとっていただいたお菓子なので、美味しいものを召し上がっていただきたいから…」
<消費者には嬉しい心遣いです>
これに水を加え粉類をよく溶かします。
さらにコンデンスミルク、生クリームでまろやかさをプラス。

("味"を重視、純乳100%の生クリーム入り)
ここにブルーベリージャムを加えさらによく混ぜ合わせます。

(たっぷりジャムを混ぜ込んで…本当にたっぷりです)
よく混ざったら火にかけ練っていきます。

(火にかける前に材料をしっかり混ぜ合わせます)

(火にかけると粘りがでてきます)
「練りには本練りと半練りがあって、これは後で蒸すので半練りにします」と作業の状況をとても丁寧に教えてくださいます。
<どうして一気に練らないで途中で蒸すんだろう…>
こんな素朴な質問にも優しく答えていただきました。
「蒸すと透明感がアップして、生地にコシが出るんですよ!」
<そっか、爽やかさを出すには透明感は必須だ>

(半練りの生地はこんな感じ。型に流し込みます)
あつあつのセイロで蒸すこと20分。

(蒸しあがった生地。表面がツヤツヤです)
<そして、生地はプルンプルン♪>
型から取り出して、冷蔵庫で2時間ほど冷やします。
【飾りつけの準備をします】
生地を冷やしている間に器と笹の葉を準備。

(カップの大きさに合わせて笹の葉をカット)

(カップにバランス良く飾ります)
「笹の葉には殺菌作用があるんです。なので夏のお菓子にはよく使われます。」と剛史さん。
さあ、生地がいい具合に冷えました。
ワラビ餅の完成です。

(つやつやピカピカでとても美味しそう)
【いよいよ飾りつけです】
カップの中に四角く切ったワラビ餅を盛り付けます。

さらに特製餡子を盛り付けて・・・

(このままでも十分に美味しい餡子です)

(ほらっ、美味しそうでしょう?)
最後に生のブルーベリーと金箔でおめかしして…美味しい博多水無月の完成です!

<なるほど、たがわさんの「博多水無月」は白玉ぜんざい風なのですね。なんだかとってもオシャレ!>
「ちょうど明日、組合の試食会があるんですよ。」と剛史さんがおっしゃると、
「組合の若手が頑張ってましてねぇ、ウチなんて新参者なのに親切にいろいろ教えていただいたり、面倒見てもらったり…助かっています」とお母さん。
お話しているとなんだかほっとする、息がピッタリの親子です。

"和菓子処たがわ"さんの「博多水無月」は5月11日(木)から販売が始まります。
(7月7日までの限定販売です!初夏の風物詩をぜひ一度お召し上がりください!!)
また、今年も三越さんと岩田屋さんとで開催されるイベントに出店なさいますので、乞うご期待!!

『和菓子処たがわ』(博多せんしょう)(地図)
TEL (092)641-2374
営業時間:9:00~19:00
定休日:日曜日

コメント (1)
買いました!
ブルーベリー味の水無月おいしかったです。
作られている方の顔が分かってとてもいいと思いました。
Posted by: ゲスト | 2006年07月05日 13:51
日時: : 2006年07月05日 13:51